私たちの体は、様々な種類の細胞から構成されています。このため、細胞の種類やその置かれている環境を識別できる機能性分子の開発が、基礎および応用の両面から求められています。
このような背景のもと、私たちは細胞の周辺環境や分子特性に応じて認識能力が変化する機能性DNAの開発を行っています。特に、弱酸性環境下で細胞への集積性が向上する機能化DNAの開発に成功し、良好な結果を得ています。がん組織は弱酸性環境を特徴とすることから、この環境応答性核酸はがん組織イメージングなどへの応用が期待されます。
2020年1月 第42回日本光医学・光生物学会学術奨励賞